初心者でも失敗しないレンタルサーバーの選び方!実務で役立つSSL・メール設定もご紹介
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レンタルサーバーを選ぶとき、「どのサービスが自分に合っているのか分からない」「料金は安い方がいいけど、性能が心配」と悩んでいませんか。
ホームページやブログを公開するには、レンタルサーバーが必要不可欠です。
しかし、レンタルサーバーは数多くのサービスがあり、それぞれ料金や性能、サポート体制が大きく異なります。
適切なサーバーを選ばないと、サイトの表示が遅くなったり、急なアクセス増加に対応できなかったり、トラブル時のサポートが不十分だったりと、後々大きな問題に発展することもあるんですよ。
この記事では、ホームページ業界で実務経験を持つ専門家の視点から、レンタルサーバー選びの重要ポイントを徹底解説します。
さらに、実務で必ず必要になるSSL設定やメール設定についても具体的に説明しますので、初心者の方でも安心してサーバー運用をスタートできますよ。
レンタルサーバーとは何か
レンタルサーバーとは、インターネット上でWebサイトやホームページを公開するために必要なサーバーを、事業者から借りて利用するサービスのことです。
サーバーとは、データを保管し、訪問者のリクエストに応じて情報を配信するコンピュータのことを指します。
自分でサーバーを構築しようとすると、専用の機器を購入し、24時間365日稼働させるための環境を整え、セキュリティ対策やメンテナンスを自分で行う必要があります。
これには高額な初期費用と専門知識、そして継続的な管理コストがかかってしまうんですね。
レンタルサーバーを利用すれば、月額数百円から数千円程度の料金で、プロが管理する高性能なサーバー環境を利用できます。
初期設定も簡単で、専門知識がなくてもWebサイトを公開できるため、個人から企業まで幅広く利用されているサービスですよ。
レンタルサーバー選びで重視すべき5つのポイント
レンタルサーバーを選ぶ際には、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。
これらの要素を押さえておけば、後悔しないサーバー選びができますよ。
表示速度と処理速度の速さ
Webサイトの表示速度は、訪問者の満足度に直結する最重要項目です。
ページの読み込みが遅いと、訪問者はストレスを感じてサイトから離れてしまいます。
実際、表示速度が3秒を超えると、約40%のユーザーがそのサイトを離脱するというデータもあるんですよ。
また、Googleの検索順位を決める要素として、サイトの表示速度は重要な評価指標になっています。
速度が遅いサイトは検索結果で不利になり、せっかく作ったコンテンツが見てもらえない可能性が高まります。
レンタルサーバーの表示速度は、CPUの性能、メモリ容量、ストレージの種類(SSDやNVMe)によって大きく変わります。
最近では、NVMe(次世代高速インターフェース)を採用したサーバーも登場しており、従来のSSDの約32倍もの読み込み速度を実現しているサービスもありますよ。
サーバー選びでは、公式サイトで公開されているスペック情報や、実際の利用者のレビューを参考にして、表示速度に優れたサービスを選びましょう。
料金とコストパフォーマンス
レンタルサーバーの料金は、サービスによって大きく異なります。
月額料金は安いもので200円台から、高性能なものでは1,000円を超えるものまで様々です。
ただし、料金だけで選ぶのは危険ですよ。
安すぎるサーバーは、ディスク容量が少なかったり、転送量に制限があったり、サポート体制が不十分だったりすることが多いんです。
一方、高額なサーバーが必ずしも自分に最適とは限りません。
個人ブログや小規模なサイトであれば、月額500円〜1,000円程度のプランで十分な性能を得られることが多いです。
料金を比較する際は、初期費用と月額料金の両方を確認し、年間でどれくらいのコストがかかるのか計算しましょう。
また、契約期間が長いほど割引率が高くなるサービスも多いため、長期利用を前提にするなら12ヶ月や36ヶ月契約がお得です。
料金と性能のバランスを見極めて、コストパフォーマンスに優れたサーバーを選ぶことが大切ですよ。
サポート体制の充実度
初めてレンタルサーバーを利用する方や、技術的な知識に不安がある方にとって、サポート体制の充実度は非常に重要です。
サーバーの設定でつまずいたり、突然エラーが発生したりしたとき、すぐに相談できる環境があるかどうかで、運用のしやすさが大きく変わります。
サポートの種類には、メールサポート、チャットサポート、電話サポートなどがあります。
メールサポートは詳細な質問ができる反面、返信に時間がかかることがあります。
電話サポートは即座に相談できるメリットがありますが、平日のみの対応や、受付時間が限られているサービスも多いんですね。
理想的なのは、メール・チャット・電話の複数のサポート手段が用意されているサーバーです。
また、サポートの対応時間や、土日祝日にも対応しているかどうかも確認しておきましょう。
利用実績が豊富なサーバーであれば、インターネット上に解決策が多く公開されているため、自己解決しやすいというメリットもありますよ。
SSL対応とセキュリティ機能
Webサイトを運営する上で、セキュリティ対策は欠かせません。
特に、SSL(Secure Sockets Layer)証明書の導入は、現代のWebサイト運営において必須の要素です。
SSLを導入すると、サイトのURLが「http://」から「https://」に変わり、通信が暗号化されます。
これにより、訪問者の個人情報やクレジットカード情報などが第三者に盗み見られるリスクを大幅に減らせます。
また、GoogleはSSL対応サイトを検索順位で優遇する方針を明確にしているため、SEO対策の観点からもSSL導入は必須ですよ。
多くのレンタルサーバーでは、無料でSSL証明書を提供しています。
無料SSL(Let’s Encrypt)に対応しているか、設定が簡単にできるかどうかを事前に確認しましょう。
さらに、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)や、ウイルススキャン、不正アクセス防止機能などのセキュリティ対策が充実しているサーバーを選ぶと、より安心して運用できます。
自動バックアップ機能の有無
どれだけ注意深くサイトを運営していても、予期せぬトラブルは起こり得ます。
サーバーの障害、誤操作によるデータ削除、サイバー攻撃によるデータ改ざんなど、様々なリスクが存在します。
そんなとき、自動バックアップ機能があれば、データを簡単に復旧できるため安心です。
自動バックアップとは、サーバー側が定期的にサイトのデータを自動保存してくれる機能のことです。
多くのサーバーでは、過去7日分から30日分のデータを保存しており、管理画面から簡単に復元できるようになっています。
バックアップ機能の有無だけでなく、保存期間、復元にかかる費用、復元の手順の簡単さなども確認しておきましょう。
一部のサーバーでは、バックアップ機能が有料オプションになっている場合もあるため、契約前に必ずチェックしてくださいね。
自動バックアップがあれば、万が一のトラブル時にも迅速に対応でき、サイト運営の安心感が大きく向上しますよ。
用途別レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーは、運営するWebサイトの種類や規模によって、最適なサービスが異なります。
ここでは、用途別にどのようなサーバーを選ぶべきか解説しますね。
個人ブログや趣味サイト向け
個人で運営するブログや趣味のサイトであれば、月額500円〜1,000円程度の共用サーバーで十分です。
WordPressの簡単インストール機能があれば、初心者でもスムーズにサイトを立ち上げられます。
ディスク容量は100GB〜300GBあれば、画像をたくさん使うブログでも問題なく運用できるでしょう。
また、将来的に複数のサイトを運営する可能性があるなら、マルチドメインに対応しているサーバーを選んでおくと安心です。
個人利用の場合、コストパフォーマンスを重視しつつ、サポート体制がしっかりしているサービスを選ぶことをおすすめしますよ。
ビジネスサイトや企業サイト向け
企業の公式サイトやコーポレートサイトを運営する場合は、信頼性と安定性が最優先です。
月額1,000円以上のプランで、運用実績が豊富なサーバーを選びましょう。
サーバーの稼働率が99.9%以上であることも重要な指標です。
ビジネスサイトでは、問い合わせフォームや資料請求フォームなど、顧客とのやり取りが発生するため、SSL対応は必須です。
また、メールアカウントを複数作成できるか、メールの送受信が安定しているかも確認しておきましょう。
さらに、電話サポートが充実しているサーバーを選んでおくと、トラブル発生時に迅速に対応してもらえるため安心ですよ。
ECサイトや大規模サイト向け
ECサイトや会員制サイトなど、大量のアクセスが予想されるサイトでは、高性能なサーバーが必要です。
共用サーバーではなく、専用サーバーやVPS(仮想専用サーバー)を検討しましょう。
処理速度が速く、同時アクセスに強いサーバーでなければ、ピーク時にサイトが重くなったり、最悪の場合ダウンしてしまったりする可能性があります。
また、顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うため、セキュリティ対策が万全なサーバーを選ぶことが絶対条件です。
ECサイトでは、サイトの信頼性が売上に直結するため、少し費用がかかっても高品質なサーバーを選ぶことをおすすめしますよ。
SSL設定の実務ポイント
SSL設定は、Webサイトのセキュリティとユーザーの信頼を確保するために欠かせない作業です。
ここでは、実務でSSLを設定する際の重要なポイントを解説します。
無料SSLと有料SSLの違い
SSL証明書には、無料のものと有料のものがあります。
無料SSL(Let’s Encrypt)は、個人ブログや小規模なサイトには十分な機能を持っています。
暗号化の強度に違いはなく、「https://」に対応できるため、基本的なセキュリティは確保できます。
一方、有料SSL証明書は、企業の実在性を証明する機能や、より高額な保証金が付いているものもあります。
企業サイトやECサイトなど、信頼性が重要なサイトでは、有料のSSL証明書を導入することで、訪問者に安心感を与えられますよ。
SSL設定の手順
多くのレンタルサーバーでは、管理画面から簡単にSSLを設定できるようになっています。
基本的な手順は以下の通りです。
まず、サーバーの管理画面にログインし、SSL設定のメニューを開きます。
次に、SSL化したいドメインを選択し、無料SSLの設定ボタンをクリックします。
設定が完了すると、数分から数時間でSSL証明書が発行され、「https://」でサイトにアクセスできるようになります。
最後に、サイト内の画像やリンクなどのURLも「https://」に統一する作業(常時SSL化)を行いましょう。
WordPressを使っている場合は、プラグインを使うことで一括変換できるため便利ですよ。
SSL設定後の確認事項
SSL設定が完了したら、必ず以下の点を確認しましょう。
まず、「https://」でサイトが正しく表示されるかテストします。
ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されていれば、SSL化が成功している証拠です。
次に、「http://」でアクセスしたときに、自動的に「https://」にリダイレクトされるか確認しましょう。
リダイレクト設定がされていないと、訪問者が「http://」のままアクセスしてしまい、セキュリティ効果が得られません。
サーバーの管理画面や、.htaccessファイルでリダイレクト設定を行っておきましょう。
また、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsの設定も「https://」に更新しておくことを忘れないでくださいね。
メール設定の実務ポイント
レンタルサーバーを契約すると、独自ドメインを使ったメールアドレスを作成できます。
ビジネスでサイトを運営する場合、info@example.comのような独自ドメインのメールアドレスを持つことは、信頼性向上に繋がります。
ここでは、メール設定の実務ポイントを解説しますね。
メールアカウントの作成方法
メールアカウントの作成は、サーバーの管理画面から簡単に行えます。
メール設定のメニューを開き、「メールアカウント追加」を選択します。
作成したいメールアドレスの@より前の部分(ローカルパート)と、パスワードを入力すれば、すぐにメールアカウントが作成されます。
複数のメールアドレスを作成できるサーバーを選んでおけば、部署ごとや用途ごとにアドレスを使い分けられて便利ですよ。
メールソフトの設定
作成したメールアドレスを、OutlookやThunderbirdなどのメールソフトで使うには、送受信サーバーの設定が必要です。
サーバーの管理画面には、メール設定に必要な情報(受信サーバー、送信サーバー、ポート番号など)が記載されています。
これらの情報をメールソフトに入力すれば、すぐにメールの送受信ができるようになります。
最近では、スマートフォンでもメールを確認したいという方が多いため、IMAP設定を選んでおくと、複数のデバイスで同じメールを管理できて便利ですよ。
迷惑メール対策とセキュリティ
独自ドメインのメールアドレスを使う場合、迷惑メール対策も重要です。
多くのレンタルサーバーでは、スパムフィルター機能が標準で搭載されています。
迷惑メールを自動的に振り分けてくれるため、重要なメールを見逃すリスクが減ります。
また、SPFレコードやDKIM設定を行うことで、送信したメールが迷惑メールと判定されにくくなります。
これらの設定は、サーバーの管理画面やDNS設定から行えるため、ビジネスでメールを多用する場合は必ず設定しておきましょう。
メールのセキュリティを高めることで、安心してビジネスコミュニケーションができますよ。
初心者がつまずきやすいポイントと解決策
レンタルサーバーを初めて利用する方が、よくつまずくポイントとその解決策をまとめました。
ドメインとサーバーの関係が分からない
初心者の方が最初に混乱するのが、ドメインとサーバーの違いです。
ドメインとは、インターネット上の住所にあたるもので、「example.com」のような文字列のことです。
サーバーとは、データを保管する場所のことです。
ドメインとサーバーは別々に契約することが多く、ドメインを取得しただけではサイトは公開できません。
ドメインとサーバーを結びつける「DNS設定」という作業が必要になります。
最近では、ドメインとサーバーをセットで提供しているサービスも多く、初心者でも簡単に設定できるようになっていますよ。
WordPressのインストールができない
WordPressの手動インストールは、初心者にとってハードルが高い作業です。
データベースの作成、ファイルのアップロード、設定ファイルの編集など、複数の工程が必要になります。
そこで便利なのが、レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール機能」です。
この機能を使えば、数クリックでWordPressをインストールできるため、初心者でも安心ですよ。
サーバーを選ぶ際は、WordPress簡単インストール機能があるかどうか必ず確認しましょう。
サイトが表示されない・エラーが出る
サイトが表示されない原因は様々ですが、最も多いのは「DNS設定の反映待ち」です。
ドメインとサーバーを結びつけた後、設定が反映されるまで数時間から最大72時間かかることがあります。
焦らず待ってみましょう。
また、SSL設定後に「混在コンテンツエラー」が出ることもあります。
これは、サイト内に「http://」のリンクや画像が残っているために起こるエラーです。
すべてのURLを「https://」に変更することで解決できますよ。
困ったときは、サーバーのサポートに連絡すれば丁寧に教えてもらえるため、遠慮せず相談してみましょう。
よくある質問
レンタルサーバー選びでよく寄せられる質問をまとめました。
無料レンタルサーバーでも大丈夫ですか
無料のレンタルサーバーは、練習用や一時的な用途には便利ですが、本格的なサイト運営にはおすすめできません。
無料サーバーには、広告が強制的に表示される、独自ドメインが使えない、容量や転送量に厳しい制限がある、サポートが受けられない、突然サービスが終了するリスクがある、といったデメリットがあります。
月数百円で高品質なサーバーが利用できる時代ですから、本気でサイトを運営するなら有料サーバーを選びましょう。
契約期間はどれくらいがおすすめですか
多くのレンタルサーバーでは、契約期間が長いほど月額料金が安くなります。
初めて利用する場合は、まず3ヶ月や6ヶ月の短期契約で試してみるのがおすすめです。
サーバーの使い心地に満足できたら、次回の更新時に12ヶ月や36ヶ月の長期契約に変更すれば、コストを抑えられますよ。
ただし、お試し期間が用意されているサーバーも多いため、契約前に無料で試してみるのも良い方法です。
途中でサーバーを変更できますか
レンタルサーバーは途中で変更できます。
ただし、サーバー移転(引っ越し)には、データのバックアップ、新サーバーへのデータ移行、DNS設定の変更など、いくつかの作業が必要になります。
WordPressサイトであれば、移転を代行してくれるサービスや、移転用のプラグインもあるため、それほど難しくありません。
とはいえ、最初から自分に合ったサーバーを選んでおけば、移転の手間を省けますよ。
共用サーバーと専用サーバーの違いは何ですか
共用サーバーは、1台のサーバーを複数のユーザーで共有するサービスです。
料金が安く、専門知識がなくても使える反面、他のユーザーの影響を受ける可能性があります。
専用サーバーは、1台のサーバーを1ユーザーが独占できるサービスです。
高性能で安定性に優れていますが、料金が高く、サーバー管理の知識も必要になります。
個人ブログや中小企業のサイトであれば、共用サーバーで十分な性能が得られるため、まずは共用サーバーから始めてみましょう。
レンタルサーバー選びで成功するために
レンタルサーバー選びは、Webサイト運営の土台を作る重要な決断です。
安さだけで選ぶのではなく、表示速度、サポート体制、セキュリティ、バックアップ機能など、総合的に判断することが大切ですよ。
また、SSL設定やメール設定といった実務的な作業も、サーバー選びの段階で考慮しておくことで、スムーズな運用が可能になります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、多くのレンタルサーバーは初心者でも使いやすい設計になっており、サポート体制も充実しています。
この記事で紹介したポイントを参考に、あなたに最適なレンタルサーバーを見つけて、快適なWebサイト運営をスタートしてくださいね。
自分の目的に合ったサーバーを選び、SSL設定とメール設定を適切に行えば、安全で信頼性の高いWebサイトを運営できますよ。
最後に、サーバー選びで迷ったときは、無料お試し期間を活用して実際に使ってみることをおすすめします。
実際に触ってみることで、管理画面の使いやすさや、サポートの質を体感できますから、自分に合ったサービスかどうか判断しやすくなりますよ。