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エラーページを売上に繋げる方法!404・サンクス・メンテページの効果的な作り方

エラーページは「営業のチャンス」に変えられます

多くの企業が見落としている事実があります。

それは、404エラーページやサンクスページ、メンテナンスページといった「特殊なページ」が、実は強力な営業ツールになり得るという事実です。

これらのページは、従来「仕方なく設置するもの」「必要最低限の情報だけ載せておけば良いもの」と考えられてきました。

しかし、視点を変えればこれらは全て「ユーザーと接点を持てる貴重な機会」なのです。

適切に設計された404ページは離脱を防ぎ、サンクスページはリピーターを生み出し、メンテナンスページは信頼を獲得します。

この記事では、これらの「エラーページ」を効果的な「営業ページ」に変える具体的な方法を詳しく解説していきますよ。

なぜエラーページを「営業ページ」にすべきなのか

エラーページを営業ページとして活用することで、3つの大きなメリットが得られます。

離脱を防ぎ次のアクションに繋げる

404エラーページに辿り着いたユーザーは、本来見たかったページが存在しないため、そのままサイトを離れてしまう可能性が非常に高い状態にあります。

しかし、適切な導線を用意しておけば、そのユーザーを他の有益なページへ誘導し、サイト内での滞在を継続させることができるのです。

統計によれば、カスタマイズされた404ページがあるサイトは、デフォルトの404ページしかないサイトと比べて離脱率が30%以上低いというデータもあります。

サンクスページについても同様で、購入直後の顧客の熱量が高い瞬間に、次の商品提案やSNSシェアを促すことで、継続的な関係構築が可能になりますよ。

ブランドイメージを強化する機会

エラーページは、企業の個性やブランドイメージを表現できる絶好の場所です。

ユーモアのあるメッセージやクリエイティブなデザインを通じて、「この会社は細部まで気を配っている」「ユーザーのことを本当に考えている」という印象をユーザーに与えられます。

エラーという本来ネガティブな体験を、ポジティブな印象に転換できる企業は、ユーザーの記憶に強く残るのです。

ユーザー体験を向上させる

適切に設計されたエラーページは、ユーザーが迷子にならないよう親切にナビゲートしてくれます。

「どこに行けば良いのか」「何をすれば良いのか」を明確に示すことで、ユーザーのストレスを最小限に抑え、サイト全体の使いやすさを向上させることができますよ。

これはSEO的にも重要で、ユーザー体験の向上はGoogleの評価にも繋がります。

404ページを効果的な営業ページにする方法

まずは最も重要な404ページから、具体的な設計方法を見ていきましょう。

404ページの役割と重要性

404ページとは、ユーザーがアクセスしようとしたページが存在しない場合に表示されるエラーページです。

これは、以前は存在していたが削除されたページ、URLを間違えて入力した場合、既に切れたリンクをクリックした場合などに表示されます。

Googleは「404エラー自体がサイト評価に悪影響を与えることはない」と明言していますが、404ページの設計が不十分だとユーザーの離脱率が高まり、結果的にサイト全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

離脱率を下げる404ページの条件

効果的な404ページには、以下の要素が必要です。

ページが見つからないことを明確に伝える

「404 Not Found」といった専門用語だけでは、Webに詳しくないユーザーは混乱してしまいます。

「お探しのページは削除されたか、URLが変更されています」といった、誰にでも分かりやすい言葉で状況を説明しましょう。

ユーザーに「何が起きたのか」を明確に理解してもらうことが、次のアクションへの第一歩になります。

サイト全体との統一感を保つ

404ページのデザインは、サイト全体のデザインと統一させることが重要です。

ヘッダーやフッター、ナビゲーションメニューなどを通常のページと同様に表示することで、ユーザーは「まだサイト内にいる」と認識でき、安心感を持てますよ。

独創的すぎるデザインは、かえってユーザーを混乱させる可能性があるため注意が必要です。

ユーザーに役立つ情報を提供する

404ページには、ユーザーが目的のページを見つけるための具体的な手段を用意しておきましょう。

サイト内検索機能の設置

検索ボックスを設置することで、ユーザーは自分で探していた情報を見つけることができます。

「検索ボックスにキーワードを入力してお探しのコンテンツを見つけてください」といった説明文も添えておくと親切ですよ。

人気記事・おすすめコンテンツへのリンク

サイト内で最も人気のある記事やページへのリンクを設置しましょう。

訪問者が探していたページは見つからなくても、他の興味深いコンテンツに出会える可能性があります。

これにより、404エラーからの離脱を大幅に減らすことができるのです。

カテゴリー一覧やサイトマップ

サイトの主要なカテゴリーやコンテンツ一覧を表示することで、ユーザーは全体像を把握しやすくなります。

トップページへ戻るリンクも必ず設置しておきましょう。

問い合わせフォームへの導線

「リンク切れを見つけた場合は報告してください」といった形で、問い合わせフォームへのリンクを設置するのも効果的です。

これによりサイトの改善にも繋がりますし、ユーザーとのコミュニケーション機会も生まれます。

ユーモアとクリエイティビティで印象に残す

404ページは、企業の個性を表現できる絶好の機会です。

エラーという本来ネガティブな状況を、ユーモアやクリエイティビティで和らげることで、ユーザーに好印象を与えられますよ。

ブランドに合ったメッセージ

自社のブランドイメージに合った言葉遣いやトーンでメッセージを作成しましょう。

カジュアルなブランドなら親しみやすい表現を、フォーマルなブランドなら丁寧で誠実な表現を使うことで、ブランドの一貫性を保てます。

視覚的な工夫

イラストやアニメーション、動画などを使って、視覚的に楽しい404ページを作ることもできます。

ただし、デザインに凝りすぎてユーザビリティが損なわれないよう注意が必要です。

具体的なデザイン事例

国内外の優れた404ページの事例を見てみましょう。

国内事例:UUUMのアニメーション

日本最大のYouTuber事務所UUUMの404ページは、キャラクターがアニメーションで動き、あくびをしてパッと目を覚ます動きがユーモラスです。

シンプルながらもブランドイメージを損なわず、ユーザーに楽しい体験を提供していますよ。

国内事例:45Rの手書きイラスト

日本の服ブランド45Rの404ページは、布の上に描いたような手書きイラストが特徴的です。

カーソルの動きに合わせてイラストが動く仕掛けもあり、ブランドの世界観を404ページでも表現しています。

海外事例:Hyerの演出

プライベートジェットチャーター企業Hyerの404ページは、トップページの青空とは打って変わって霧の中の風景が表示されます。

「Nothing to see here(何も見えません)」というメッセージがトップページの演出と連動していて、意味が分かるとニヤリとしてしまう秀逸なデザインです。

海外事例:Bike Bearのウィット

クリエイティブデジタルエージェンシーBike Bearの404ページは、「BEAR WITH US(一緒に我慢しようぜ)」という言葉遊びと、まったく我慢していない余裕の表情の熊のビジュアルが絶妙にマッチしています。

テキストにもビジュアルにもウィットが効いた、記憶に残る404ページですよ。

サンクスページで次の購入を促す仕掛け

続いて、サンクスページの営業活用方法を見ていきましょう。

サンクスページの営業的価値

サンクスページとは、商品購入や問い合わせ送信後に表示される「ありがとうございます」のページです。

多くの企業は「お礼のメッセージだけ表示すれば良い」と考えていますが、これは非常にもったいない考え方です。

サンクスページは、顧客がアクションを完了した直後の「熱量が最も高い瞬間」に表示されるページなのです。

この瞬間こそ、次の購入やSNSシェア、メルマガ登録などを促す絶好のタイミングと言えますよ。

リピーター獲得のための設計

サンクスページをリピーター獲得の場として活用しましょう。

感謝のメッセージは簡潔に

まずは購入や問い合わせへの感謝を伝えますが、長々と書く必要はありません。

簡潔に感謝を伝えた上で、次のアクションへの導線を明確に示すことが重要です。

次のステップを明示する

「確認メールを送信しました」「3営業日以内に返信します」など、次に何が起こるのかを明確に伝えましょう。

ユーザーの不安を取り除くことで、信頼関係を構築できます。

関連商品の提案方法

購入直後のユーザーは、まだ購買意欲が高い状態にあります。

購入商品と相性の良い商品を提案

「この商品を購入した人はこちらも購入しています」といった形で、関連商品やアップセル商品を提案しましょう。

押し付けがましくならないよう、あくまで提案というスタンスで表示することがポイントです。

初回購入特典や次回クーポンの提示

「次回使える10%オフクーポン」「お友達紹介キャンペーン」などを提示することで、リピート購入や口コミ拡散を促進できますよ。

SNSシェアの促進

満足度の高い顧客は、自発的に体験をシェアしてくれる可能性があります。

シェアボタンの設置

FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどのSNSシェアボタンを設置しましょう。

「お友達にもこの商品をおすすめしてください」といったメッセージを添えると効果的です。

ハッシュタグの提案

企業公式のハッシュタグを提案することで、SNS上での拡散と同時に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を集めることもできます。

具体的なデザイン事例

効果的なサンクスページは、シンプルでありながら次のアクションへの導線が明確です。

ZOZOTOWNのサンクスページ

ZOZOTOWNのサンクスページは、購入完了の確認とともに、配送状況の確認方法、返品・交換ポリシーへのリンク、そして関連商品の提案が整理されて表示されます。

必要な情報と営業的な要素がバランス良く配置された好例ですよ。

レビュー依頼の工夫

商品到着後にレビューを依頼する旨をサンクスページで予告しておくことで、実際のレビュー依頼メールへの反応率が高まります。

「商品が届きましたら、ぜひご感想をお聞かせください」といった一言を添えておきましょう。

メンテナンスページで信頼を獲得する

最後に、メンテナンスページの効果的な活用方法を解説します。

メンテナンスページの役割

メンテナンスページは、サイトの保守作業やアップデート時に一時的に表示されるページです。

このページの設計が不十分だと、ユーザーは「サイトが壊れた」「サービスが終了した」と誤解し、二度と訪れなくなる可能性があります。

逆に、適切に設計されたメンテナンスページは、企業の誠実さや信頼性をアピールする機会になるのです。

ユーザーの不安を解消する情報設計

メンテナンスページには、ユーザーの不安を取り除く情報を明確に記載しましょう。

メンテナンス中であることを明示

「現在メンテナンス作業中です」と大きく明確に表示しましょう。

サイトが壊れたわけではなく、意図的にメンテナンスを行っていることを伝えることが重要です。

終了予定時刻を具体的に

「◯月◯日◯時頃に復旧予定」と具体的な時間を示すことで、ユーザーは再訪問のタイミングを計画できますよ。

不明確な場合でも、「数時間以内には復旧予定」といった目安を示しましょう。

メンテナンスの理由を簡潔に説明

「より快適にご利用いただくためのシステム改善作業」「新機能追加のための作業」など、メンテナンスの理由を説明することで、ユーザーの理解を得やすくなります。

これによりマイナスイメージをプラスに転換できるのです。

再訪問を促す工夫

メンテナンスページでも、営業的な要素を盛り込むことができます。

SNSアカウントへの誘導

「最新情報はTwitterでお知らせします」といった形で、SNSアカウントのフォローを促しましょう。

復旧情報だけでなく、日常的な情報発信のフォロワーを増やす機会にもなります。

メールアドレス登録フォーム

「復旧時にメールでお知らせします」といった形で、メールアドレスの登録を促すこともできます。

これにより見込み顧客リストを増やすことができますよ。

代替情報の提供

「メンテナンス中でもお電話でのお問い合わせは受け付けております」など、代替手段を提示することで、ビジネス機会の損失を最小限に抑えられます。

具体的なデザイン事例

効果的なメンテナンスページは、シンプルでありながら必要な情報が網羅されています。

シンプルで視認性の高いデザイン

メンテナンスページは、装飾を抑えたシンプルなデザインが基本です。

大きな文字でメンテナンス中であることを表示し、重要な情報が一目で分かるようにしましょう。

ブランドカラーとロゴの活用

シンプルなデザインの中でも、企業ロゴやブランドカラーを使用することで、ブランドの一貫性を保つことができます。

ユーザーは「正式なメンテナンス」であることを認識し、安心感を持てますよ。

効果的なエラーページに共通する5つの要素

404ページ、サンクスページ、メンテナンスページに共通する、効果的なページの条件を整理しましょう。

明確なメッセージ

何が起きているのか、ユーザーが何をすべきかを、誰にでも分かる言葉で伝えることが最優先です。

専門用語や曖昧な表現は避け、具体的で親切なメッセージを心がけましょう。

サイト全体との統一感

ヘッダー、フッター、ナビゲーションメニュー、カラースキーム、フォントなど、サイト全体のデザインと統一感を保つことで、ユーザーは安心してサイト内を移動できます。

独創性も大切ですが、ユーザビリティを犠牲にしてはいけませんよ。

次のアクションへの導線

ユーザーが次に何をすれば良いのかを、明確に示すことが重要です。

検索ボックス、人気記事へのリンク、トップページへのボタン、関連商品の提案など、具体的な選択肢を複数用意しましょう。

ユーモアや個性の演出

エラーというネガティブな状況を、ユーモアやクリエイティビティでポジティブな体験に変えることで、ユーザーの記憶に残ります。

ブランドイメージに合った形で、適度な遊び心を取り入れましょう。

モバイル対応

現代ではスマートフォンからのアクセスが大半を占めます。

エラーページも必ずレスポンシブデザインにし、モバイルでも快適に閲覧・操作できるようにしておくことが必須ですよ。

実装方法と注意点

最後に、実際にエラーページをカスタマイズする際の技術的なポイントを押さえておきましょう。

WordPressでのカスタマイズ方法

WordPressを使用している場合、404ページのカスタマイズは比較的簡単です。

404.phpファイルの作成

テーマディレクトリに「404.php」というファイルを作成し、カスタムデザインを記述することで、独自の404ページを実装できます。

多くのWordPressテーマには既に404.phpが含まれているため、それを編集する形でカスタマイズすることも可能です。

プラグインの活用

コーディングが苦手な方は、「SeedProd」や「404page」といったプラグインを使用することで、ビジュアルエディタで簡単に404ページをカスタマイズできますよ。

HTTPステータスコードの確認

404ページをカスタマイズした後は、必ず正しいHTTPステータスコード(404)が返されているか確認しましょう。

Google Chromeのデベロッパーツールを使えば、簡単にステータスコードを確認できます。

正しくステータスコードが返されていないと、検索エンジンが「ページが存在しない」ことを認識できず、SEO上の問題が発生する可能性があります。

SEOへの影響

Googleは「404エラー自体がサイト評価に悪影響を与えることはない」と明言していますが、ユーザー体験の観点からは重要です。

適切に設計された404ページは離脱率を下げ、サイト滞在時間を延ばすことで、間接的にSEO効果をもたらしますよ。

まとめ:エラーページを営業の武器に変えよう

ここまで、404ページ、サンクスページ、メンテナンスページを効果的な営業ページに変える方法を詳しく解説してきました。

これらのページは、従来「仕方なく設置するもの」と考えられてきましたが、実は貴重な顧客接点であり、営業機会なのです。

404ページは離脱を防ぎ、他のコンテンツへの興味を喚起します。

サンクスページはリピーター獲得とSNS拡散を促進します。

メンテナンスページは企業の誠実さと信頼性をアピールします。

それぞれのページに適切な情報と導線を設計し、ユーモアやクリエイティビティを加えることで、エラーという本来ネガティブな体験を、ブランドイメージを強化するポジティブな体験に変えることができるのです。

明確なメッセージ、サイト全体との統一感、次のアクションへの導線、そして適度な個性の演出を意識して、あなたのサイトのエラーページを今すぐ見直してみましょう。

細部まで気を配られたサイトは、ユーザーの信頼を獲得し、競合との差別化にも繋がりますよ。

エラーページを「営業の武器」に変えて、ビジネスの成果を最大化していきましょう。

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