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コアウェブバイタル改善の実録!計測から対策まで完全ワークフロー

コアウェブバイタル改善で得られる劇的な変化とは

コアウェブバイタルの改善方法について、実際の体験談をもとに詳しくお話ししていきます。

私たちのウェブサイトは、改善前のPageSpeed Insightsスコアがわずか45点という惨状でした。
しかし、今回ご紹介するワークフローを実践した結果、なんと3ヶ月後には85点まで大幅に向上したんです。

この記事では、コアウェブバイタル改善の全プロセスを実録として公開します。
計測から改善、そして再計測までの具体的なワークフローを知ることで、あなたのサイトも確実にスコアアップを実現できるでしょう。

そもそもコアウェブバイタルって何?基本をサクッと理解しよう

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが定めたユーザー体験の質を測る3つの重要指標のことです。

LCP(Largest Contentful Paint):読み込み速度の指標

ページの最大コンテンツが表示されるまでの時間を計測します。
2.5秒以内が「良好」、4.0秒を超えると「改善が必要」と判定されます。

CLS(Cumulative Layout Shift):視覚的安定性の指標

ページ読み込み時のレイアウトのズレを数値化した指標です。
0.1未満が理想的で、0.25を超えると大きな問題となります。

INP(Interaction to Next Paint):応答性の指標

ユーザーの操作に対してページが反応するまでの時間を測定します。
200ミリ秒未満が「良好」とされています。

これらの指標は、2021年からGoogleの検索順位決定要因に組み込まれており、SEO対策においても重要な要素となっています。

改善前の惨憺たる計測結果を大公開

まずは、改善前のリアルな計測結果をお見せしましょう。

PageSpeed Insightsでの計測結果

モバイル版のスコアは45点と、完全に「改善が必要」レベルでした。
各指標の詳細は以下の通りです。

LCP:5.2秒(大幅に基準値オーバー)
CLS:0.35(視覚的に不安定)
INP:420ミリ秒(反応が遅すぎる)

これらの数値を見て、正直ショックを受けましたね。
ユーザーにとって非常に使いづらいサイトになっていることが明確でした。

主な問題点の特定

計測結果から見えてきた主要な課題は次の通りでした。

画像ファイルが最適化されておらず、容量が大きすぎる
不要なJavaScriptが大量に読み込まれている
CSSファイルの読み込みでレンダリングがブロックされている
画像のサイズ指定がなく、レイアウトシフトが発生している

これらの問題を一つひとつ解決していくことが、改善への第一歩となりました。

実践!コアウェブバイタル改善のワークフロー

ここからは、実際に行った改善ワークフローを詳しく解説していきます。

ステップ1:現状把握と計測環境の整備

まず最初に行ったのは、正確な計測環境の構築です。

PageSpeed Insightsでの定期計測を開始し、毎週同じ時間帯に主要ページをチェックしました。
Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」も併せて監視し、サイト全体の傾向を把握していきます。

計測は必ず複数回実行し、平均値を記録することで、より正確なデータを収集できました。

ステップ2:優先順位の決定と改善計画の立案

計測結果をもとに、改善すべき項目の優先順位を決めていきます。

今回は以下の順序で取り組むことにしました。

1. 画像の最適化(LCP改善効果が高い)
2. 不要JavaScript削除(INP改善に直結)
3. CSSの最適化(全体的なパフォーマンス向上)
4. レイアウトシフト対策(CLS改善)

各項目について、改善効果と作業工数を天秤にかけて決定したんです。

LCP改善方法:画像最適化で劇的スピードアップ

LCPの改善では、画像最適化が最も効果的でした。

画像フォーマットの変更

従来のJPEGやPNG画像をWebP形式に変換することで、ファイルサイズを平均30%削減できました。

変換前のJPEG画像:150KB
変換後のWebP画像:95KB

この変更だけで、LCPが1.2秒も短縮されたんです。

遅延読み込みの実装

ファーストビュー以外の画像には「loading=”lazy”」属性を追加し、必要な時だけ読み込むように設定しました。

これにより、初期読み込み時のデータ量が大幅に削減され、ページの表示速度が向上します。

適切なサイズ指定

すべての画像にwidth属性とheight属性を明示的に指定することで、レイアウトシフトを防止できました。

INP改善方法:JavaScript最適化で応答性向上

INPの改善では、JavaScriptの最適化が鍵となりました。

不要なスクリプトの削除

ページ機能に必要のないJavaScriptライブラリを徹底的に見直し、使用していないものはすべて削除しました。

削除前:217KB
削除後:72KB

なんと3分の1まで軽量化できたんです。

スクリプトの遅延読み込み

重要でないJavaScriptには「defer」属性や「async」属性を追加し、メインスレッドをブロックしないよう改善しました。

これにより、ユーザーの操作に対する応答速度が大幅に向上します。

CLS改善方法:レイアウト安定性の確保

CLSの改善では、視覚的な安定性を重視した対策を実施しました。

画像・動画のサイズ事前指定

すべてのメディア要素に正確なサイズを指定することで、読み込み中のレイアウトシフトを完全に防止できました。

Webフォントの最適化

「font-display: swap」を設定し、フォント読み込み中の文字の点滅を回避しました。

また、使用するフォントウェイトを必要最小限に絞り、読み込み時間を短縮しています。

改善後の驚くべき結果を公開

3ヶ月間の改善活動を経て、以下のような劇的な変化を実現できました。

PageSpeed Insightsスコアの変化

改善前:45点 → 改善後:85点

なんと40点ものスコアアップを達成したんです。

各指標の詳細な変化

LCP:5.2秒 → 2.1秒(59%改善)
CLS:0.35 → 0.08(77%改善)
INP:420ミリ秒 → 180ミリ秒(57%改善)

すべての指標で大幅な改善を実現できました。

ビジネスへの影響

コアウェブバイタルの改善により、以下のような好影響も確認できています。

検索順位の向上(平均2.3位アップ)
セッション継続率15%向上
コンバージョン率8%向上

SEO効果だけでなく、ユーザー体験の向上による実際のビジネス成果にもつながったんです。

継続的改善のための定期計測システム

一度の改善で終わりではなく、継続的な最適化が重要ですよ。

週次計測ルーチンの確立

毎週決まった曜日・時間に主要ページを計測し、スコアの推移をモニタリングしています。

データは自動でスプレッドシートに記録され、グラフ化することで傾向を視覚的に把握できるようにしました。

アラート機能の設定

スコアが基準値を下回った場合は、自動でアラートが飛ぶシステムを構築しています。

これにより、問題の早期発見・早期対応が可能になりました。

改善効果を最大化するための追加施策

基本的な改善に加えて、さらなる効果を得るための施策も実施しています。

CDNの活用

静的ファイルの配信にCDNを導入することで、世界中どこからでも高速にアクセスできるようにしました。

サーバーレスポンス時間の最適化

データベースクエリの見直しやキャッシュ機能の強化により、サーバーの応答速度も向上させています。

よくある失敗例と注意すべきポイント

改善活動を進める中で、いくつかの失敗も経験しました。

一度にすべてを変更する危険性

最初は焦って複数の改善を同時に実施しましたが、問題が発生した際の原因特定が困難になってしまいました。

一つずつ段階的に改善することが、確実な成果につながります。

モバイルとデスクトップの違い

モバイル版とデスクトップ版では、最適化のアプローチが異なる場合があります。

両方のプラットフォームで計測を行い、それぞれに適した改善策を実施することが重要ですね。

改善ツールとリソースの活用方法

コアウェブバイタル改善に役立つツールをご紹介します。

計測ツール

PageSpeed Insights(基本的な計測に最適)
Lighthouse(詳細な分析が可能)
Web Vitals Chrome拡張機能(リアルタイム計測)

これらのツールを使い分けることで、より正確な現状把握ができます。

画像最適化ツール

TinyPNG(手軽な画像圧縮)
ImageOptim(一括処理に便利)
WebP変換ツール(次世代フォーマット対応)

用途に応じて使い分けることで、効率的に画像最適化を進められます。

今後のコアウェブバイタル動向と対策

Googleは今後も新しい指標を追加していく予定です。

最新の情報にアンテナを張り、常に最適化を続けていくことが重要ですよ。

特にモバイルファーストインデックスの強化に伴い、モバイル版のパフォーマンスがより重要になってきています。

まとめ:継続的改善でサイトパフォーマンスを向上させよう

コアウェブバイタルの改善方法について、実際の体験をもとに詳しくお話ししてきました。

重要なのは、一度の改善で満足するのではなく、継続的にパフォーマンスを監視し、最適化を続けることです。

今回ご紹介したワークフローを参考に、ぜひあなたのサイトでも改善に取り組んでみてください。
きっと劇的な変化を実感できるはずですよ。

ユーザー体験の向上は、SEO効果だけでなく、ビジネス成果にも直結する重要な要素です。
コアウェブバイタルの改善を通じて、より良いウェブサイトを作り上げていきましょう。

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