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問い合わせが来ない原因の9割はフォーム!今すぐ使えるEFOチェックリスト20項目

問い合わせが来ないのはホームページのせい?いいえ、9割はフォームです

「月間1000人がホームページを見てくれているのに、問い合わせはたったの3件…」

もしあなたがこのような状況に悩んでいるなら、原因はホームページのデザインでも、コンテンツの質でもないかもしれません。

実は、問い合わせが来ない原因の9割は「問い合わせフォームそのもの」にあるのです。

せっかくあなたのサービスに興味を持ってくれた見込み客が、最後の一歩で離脱してしまう。

それは非常にもったいないことですよね。

本記事では、問い合わせが来ないフォームの特徴と、今すぐ実践できる改善策をチェックリスト形式でお伝えします。

フォームを見直すだけで、明日から問い合わせ件数が2倍、3倍になる可能性もありますよ。

衝撃の事実:フォーム離脱率70%超の現実

まず知っておいていただきたい統計データがあります。

一般的な入力フォームの離脱率は、なんと70~80%と言われています。

つまり、問い合わせフォームまでたどり着いた10人のうち、実際に送信してくれるのはわずか2~3人だけということです。

これは決して特殊なケースではありません。

業界を問わず、多くのホームページで共通して見られる現象なのです。

さらに注目すべきは、BtoBサイトにおける入力フォームの通過率です。

最適化されたフォームでも通過率は25~30%程度が目安とされています。

逆に言えば、フォームが最適化されていなければ、通過率はさらに低くなるということですよ。

なぜこれほど多くの人がフォームで離脱してしまうのでしょうか。

その答えは、フォームそのものの「使いにくさ」にあります。

なぜユーザーはフォームで離脱するのか

ユーザーがフォームで離脱する理由は実にシンプルです。

入力が面倒だから。

これに尽きます。

考えてみてください。

あなた自身も他社のホームページで問い合わせをしようとしたとき、入力項目が10個も20個もあったら「ちょっと面倒だな」と感じませんか。

「会社の郵便番号なんて覚えていないし…」「電話番号を市外局番と市内局番で分けて入力するの面倒だな…」と思った経験はありませんか。

ユーザーの心理はとてもデリケートです。

ほんの少しの手間や不便さが、離脱の原因になってしまうのです。

特に現代では、スマートフォンからのアクセスが全体の60%以上を占めています。

スマホで細かい入力作業をするのは、想像以上にストレスが大きいものですよ。

問い合わせが来ないフォームの7つの致命的特徴

それでは、具体的に「問い合わせが来ないフォーム」にはどのような特徴があるのでしょうか。

7つの致命的な特徴を見ていきましょう。

もしあなたのフォームが1つでも当てはまっているなら、今すぐ改善が必要です。

特徴1:入力項目が多すぎる(7項目以上は危険信号)

問い合わせが来ないフォームの最大の特徴は、入力項目の多さです。

株式会社WACULの調査によれば、フォーム入力項目数と通過率には強い負の相関があり、1項目減らすだけで通過率は約2%ポイント向上するというデータが出ています。

また、HubSpotの調査では、項目数が5を超えると通過率は下がる傾向があることが明らかになっています。

つまり、入力項目は5項目以内が理想的ということです。

しかし多くのホームページでは、会社名、氏名、ふりがな、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、お問い合わせ内容と、優に7項目を超えています。

本当にその項目、すべて必要ですか。

後から電話やメールで聞けば済む情報まで、最初の段階で取得しようとしていませんか。

項目数が多いだけで、ユーザーは「面倒だな」と感じて離脱してしまいます。

必要最低限の項目に絞ることが、問い合わせ数を増やす第一歩ですよ。

特徴2:スマホで使いにくい

現在、ホームページへのアクセスの60%以上はスマートフォンからです。

にもかかわらず、スマホでの使いやすさを考慮していないフォームが非常に多いのです。

文字が小さくて読めない、入力欄が小さくてタップしにくい、横スクロールが発生する、入力中にキーボードで画面が隠れてしまう。

これらはすべて、スマホ対応が不十分なフォームの典型例です。

Googleのガイドラインでは、タップ対象の要素は最低でも48px×48px以上のサイズが推奨されています。

これより小さいと、ユーザーが正確にタップできず、ストレスを感じてしまいます。

スマホでの表示と操作性を確認していないフォームは、それだけで半数以上のユーザーを逃している可能性があるのですよ。

特徴3:エラーメッセージがわかりにくい

せっかくすべての項目を入力して送信ボタンを押したのに、「入力内容にエラーがあります」とだけ表示される。

どこが間違っているのかわからない。

もう一度すべての項目を見直さなければならない。

こんな経験をしたユーザーの多くは、そのまま離脱してしまいます。

エラーメッセージは、該当する項目のすぐ近くに表示され、何がどう間違っているのかが一目でわかる必要があります。

「メールアドレスの形式が正しくありません」「電話番号は半角数字で入力してください」といった具体的な指示がなければ、ユーザーは何を直せばよいのかわかりません。

さらに悪いのは、すべて入力し終わってから送信ボタンを押した後に初めてエラーが表示されるパターンです。

各項目の入力が終わった時点で、その場でエラーを表示する仕組みにすることが重要ですよ。

特徴4:入力欄が細かく分割されている

電話番号を「市外局番」「市内局番」「加入者番号」の3つに分けて入力させる。

郵便番号を前半3桁と後半4桁で分けて入力させる。

氏名を「姓」と「名」で分けて入力させる。

このように入力欄を細かく分割しているフォームは、ユーザーにとって非常に面倒です。

入力欄が分割されていると、それだけ入力の手間が増えます。

スマホでは、入力欄を移動するたびにタップが必要になり、さらにストレスが増大します。

データベースでの管理上の都合で分割したくなる気持ちはわかりますが、ユーザー視点で考えると、入力欄は分割しない方が圧倒的に使いやすいのです。

電話番号も郵便番号も氏名も、1つの入力欄で済ませましょう。

特徴5:確認画面で離脱を招いている

「入力内容をご確認ください」という確認画面を設けているフォームは多いですよね。

しかし、BtoBの問い合わせフォームにおいては、確認画面は離脱の原因になることが多いのです。

なぜなら、ユーザーは確認画面で「本当にこの会社に問い合わせていいのかな」と考え直してしまうからです。

また、確認画面を見て「送信完了した」と勘違いして、そのままページを閉じてしまうユーザーも少なくありません。

ECサイトや保険の申し込みなど、金額や個人情報の確認が重要なケースでは確認画面が有効です。

しかし、単なる資料請求や問い合わせであれば、確認画面は省略した方が通過率は上がりますよ。

特徴6:必須項目が多すぎる

入力項目のうち、「必須」とマークされた項目が多すぎるフォームも問題です。

ユーザーは「必須」と書かれている項目がすべて埋まっていないと送信できないと理解しています。

つまり、必須項目が多ければ多いほど、心理的なハードルが上がるのです。

本当に最初の段階で必要な情報だけを「必須」にして、それ以外は「任意」にするか、思い切って削除しましょう。

実は、任意項目があるだけでも、ユーザーは「項目数が多い」と感じてしまうというデータもあります。

必須ではない情報は、後から電話やメールで聞けば済むことです。

最初のハードルを下げることが、問い合わせ数を増やすコツですよ。

特徴7:送信ボタンが目立たない

すべての項目を入力し終わったのに、送信ボタンがどこにあるのかわからない。

送信ボタンの色が地味で見つけにくい。

ボタンのサイズが小さくてタップしにくい。

これらも、問い合わせが来ないフォームの典型的な特徴です。

送信ボタンは、フォームの中で最も重要な要素です。

大きく、目立つ色(赤やオレンジなど)で表示し、「この内容で送信する」「無料で資料をダウンロードする」といった具体的な文言を入れましょう。

「送信」「Submit」といった機械的な文言ではなく、ユーザーが送信することで得られるメリットをイメージできる表現にすることが大切ですよ。

今すぐ実践!問い合わせが増えるEFOチェックリスト20項目

ここからは、具体的な改善策を「EFOチェックリスト」としてご紹介します。

EFOとは「Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)」の略で、フォームをユーザーが使いやすくするための施策のことです。

以下の20項目をチェックして、1つでも多く改善していきましょう。

【基本設定編】必ず確認すべき5項目

チェック1:入力項目は5項目以内に絞られているか

本当に最初の段階で必要な情報だけに絞りましょう。

理想は「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「会社名(BtoBの場合)」「お問い合わせ内容」の5項目です。

郵便番号、住所、ふりがなは思い切って削除しましょう。

チェック2:スマホで見たときに使いやすいか

実際にスマホで自社のフォームを開いて、入力してみてください。

文字が小さくないか、入力欄がタップしやすいサイズか、横スクロールが発生していないか、必ず確認しましょう。

チェック3:送信ボタンは目立つ色で大きく表示されているか

送信ボタンは、赤やオレンジなど目立つ色で、指で押しやすい大きさ(48px×48px以上)にしましょう。

「この内容で送信する」「資料を無料でダウンロード」など、具体的な文言を入れることも忘れずに。

チェック4:必須項目は明確にわかりやすく表示されているか

必須項目には「必須」と日本語で明記し、赤色などで強調しましょう。

「※」や「*」だけでは、わかりにくいユーザーもいます。

チェック5:フォームの目的が明確に伝わっているか

「資料請求フォーム」「無料相談お申し込みフォーム」など、このフォームが何のためのものなのかを、フォームの上部にはっきりと表示しましょう。

【入力項目編】削減・最適化すべき6項目

チェック6:ふりがな(フリガナ)の項目を削除しているか

ふりがなは後から調べられる情報です。

入力の手間を減らすために、思い切って削除しましょう。

チェック7:郵便番号と住所の項目を削除しているか

資料を郵送しない限り、郵便番号と住所は不要です。

どうしても必要な場合でも、都道府県の選択だけにとどめましょう。

チェック8:任意項目を削除しているか

任意項目があるだけで、ユーザーは「項目が多い」と感じます。

必須ではない項目は、思い切って削除しましょう。

チェック9:入力欄は分割せず1つにまとめているか

電話番号、郵便番号、氏名などの入力欄は分割せず、1つの入力欄で済むようにしましょう。

チェック10:全角・半角の指定をしていないか

全角でも半角でも受け付けられるようにし、システム側で自動変換する仕組みにしましょう。

ユーザーに入力形式を強制しないことが大切です。

チェック11:プルダウンやラジオボタンを活用しているか

文字入力よりも、選択式の方がユーザーの負担は軽くなります。

問い合わせ種別などは、プルダウンやラジオボタンで選択できるようにしましょう。

【UI/UX編】使いやすさを向上させる5項目

チェック12:エラー表示はリアルタイムで該当項目の近くに出るか

送信ボタンを押してからではなく、各項目の入力が終わった時点でエラーをその場で表示しましょう。

「メールアドレスの形式が正しくありません」など、具体的な指示を出すことも重要です。

チェック13:入力例(プレースホルダー)が表示されているか

入力欄には「例:山田太郎」「例:info@example.com」といった入力例を薄い文字で表示しましょう。

何を入力すればよいのかが一目でわかります。

チェック14:郵便番号から住所を自動入力できるか(住所が必要な場合)

どうしても住所が必要な場合は、郵便番号を入力すると住所が自動で表示される仕組みを導入しましょう。

JavaScriptのプラグインで簡単に実装できます。

チェック15:確認画面を省略しているか

BtoBの資料請求や問い合わせであれば、確認画面は省略しましょう。

送信ボタンを押したら、直接「送信完了ページ」に遷移する方がスムーズです。

チェック16:ヘッダーやフッターなど余計なリンクを削除しているか

フォームページには、ヘッダーメニューやフッターリンクなど、離脱の原因になるリンクを極力削除しましょう。

ユーザーがフォーム送信に集中できる環境を作ることが大切です。

【心理的障壁編】不安を取り除く4項目

チェック17:「無料」「営業電話なし」など安心できる文言があるか

ユーザーは「問い合わせたらしつこい営業電話がかかってくるのでは」と不安に感じています。

「営業電話は一切いたしません」「無料でご利用いただけます」といった安心できる文言を、送信ボタンの近くに添えましょう。

チェック18:電話番号を目立つ位置に表示しているか

「フォーム入力は面倒だから電話で問い合わせたい」というユーザーもいます。

フォームページの上部に電話番号を大きく表示し、選択肢を増やしましょう。

チェック19:プライバシーポリシーへのリンクがあるか

個人情報の取り扱いについて不安を感じるユーザーもいます。

「プライバシーポリシー」へのリンクを設置し、安心感を与えましょう。

チェック20:送信完了ページで次のアクションを案内しているか

送信完了ページには、お礼の言葉だけでなく、「24時間以内にご連絡いたします」「資料は自動配信メールに添付されています」など、次に何が起こるのかを明確に伝えましょう。

ユーザーの不安を解消し、安心感を与えることができますよ。

フォーム改善の効果測定方法

フォームを改善したら、必ず効果を測定しましょう。

効果測定には、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールが役立ちます。

測定すべき3つの指標

指標1:フォーム到達率

ホームページ全体の訪問者のうち、何パーセントがフォームページにたどり着いたかを示す指標です。

この数値が低い場合は、フォームへの導線に問題があります。

指標2:フォーム通過率(入力完了率)

フォームページにたどり着いた人のうち、何パーセントが実際に送信を完了したかを示す指標です。

BtoBでは25~30%が目安ですので、これを下回っている場合は改善の余地があります。

指標3:問い合わせ件数

最も重要な指標は、実際の問い合わせ件数です。

フォーム改善前後で、問い合わせ件数がどう変化したかを必ず記録しましょう。

改善施策を1つずつ実施し、その都度効果を測定することで、どの施策が効果的だったかを把握できますよ。

フォーム改善で失敗しないための3つのポイント

フォーム改善は効果が出やすい施策ですが、いくつか注意点もあります。

失敗しないためのポイントを3つお伝えします。

ポイント1:一度にすべてを変えない

一度にすべての項目を変更してしまうと、どの施策が効果的だったのかわからなくなります。

1つずつ改善し、効果を測定しながら進めましょう。

ポイント2:後工程を考慮する

項目数を減らしすぎて、問い合わせ後の対応に支障が出ては本末転倒です。

営業部門とも相談しながら、全体最適を意識して設計しましょう。

ポイント3:ユーザー目線を忘れない

システム管理上の都合や、社内の慣習にとらわれていませんか。

常にユーザー目線で「このフォームは使いやすいか」を考えることが、最も重要ですよ。

まとめ:小さな改善が大きな成果を生む

問い合わせが来ない原因の9割は、フォームにあります。

せっかくあなたのサービスに興味を持ってくれた見込み客を、フォームの使いにくさで逃してしまうのは、本当にもったいないことです。

今回ご紹介した20項目のチェックリストを見直すだけで、問い合わせ数が大きく改善する可能性がありますよ。

特に重要なのは、以下の5つです。

入力項目を5項目以内に絞る、スマホでの使いやすさを確認する、エラー表示をリアルタイムでわかりやすく表示する、送信ボタンを大きく目立たせる、確認画面を省略する。

これらを実践するだけでも、フォーム通過率は大きく向上します。

フォーム改善は、ホームページのデザインを変えたり、SEO対策を強化したりするよりも、はるかに即効性があり、コストもかかりません。

今日からでもすぐに取り組める施策ばかりです。

ぜひ今すぐ、あなたのフォームをチェックしてみてください。

そして1つずつ改善していきましょう。

小さな改善の積み重ねが、大きな成果を生み出します。

明日からの問い合わせ件数の変化を、楽しみにしていてくださいね。

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