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サイト制作のRFPに絶対入れるべき12項目とNG例!成功する提案依頼書の書き方

サイト制作RFPの成功が、プロジェクト全体の成否を決める

ホームページ制作を成功させたいなら、RFP(提案依頼書)の質が全てを左右しますよ。

適当に作ったRFPでは、制作会社から的外れな提案しか受けられません。
逆に、要点を押さえた優秀なRFPがあれば、あなたの理想に近い提案を複数社から受けることができるんです。

この記事では、サイト制作のRFPに絶対入れるべき12項目と、よくあるNG例を具体的に解説していきます。
最後まで読めば、制作会社が「ぜひお手伝いしたい」と思うような、質の高いRFPを作成できるようになりますよ。

RFPに絶対入れるべき12の必須項目

サイト制作のRFPで成果を出すために、必ず盛り込むべき12項目をご紹介しましょう。
それぞれの項目で「なぜ必要なのか」「どう書くべきか」を詳しく解説しますね。

1. プロジェクトの目的と背景

まず最初に、なぜサイトを制作・リニューアルするのかを明確に伝えましょう。

制作会社は、この目的を理解することで最適な提案を行います。
「デザインが古いから」ではなく、「新規顧客獲得のため月間問い合わせ数を現在の2倍にしたい」といった具体的な表現が効果的ですよ。

背景には事業の変化や市場環境の変化なども含めて記載してください。

2. 現在の課題とその優先度

現状のサイトやビジネス上の課題を、優先度付きで整理しましょう。

課題を列挙するだけでなく、「最も解決したい課題は何か」を明確にすることで、制作会社は提案の軸を定められます。
たとえば「スマートフォン対応」「表示速度の改善」「問い合わせフォームの使いやすさ向上」など、具体的に記載してくださいね。

3. ターゲットユーザーの詳細情報

誰に向けたサイトなのかを詳しく記載します。

年齢層、職業、興味関心、利用デバイス、サイト訪問の目的など、ペルソナレベルで具体化しましょう。
「30代のビジネスパーソンで、通勤時間にスマートフォンで情報収集する」といった詳細な設定があると、制作会社は的確な提案を行えますよ。

4. 予算の上限と内訳希望

予算は必ず具体的な金額で提示してください。

「できるだけ安く」「予算は相談」では、制作会社も提案の方向性を決められません。
「総予算300万円、うちデザイン費150万円、システム開発費100万円、運用費50万円」のように内訳の希望があると、より精度の高い見積もりを受けられますね。

5. 希望納期とスケジュール

サイト公開の希望日を明確に設定しましょう。

「4月1日の新年度に合わせて公開したい」「展示会前の2月末には必須」など、なぜその日程なのかの理由も添えてください。
また、各工程(要件定義、デザイン、コーディング、テスト)の希望スケジュールがあれば記載しましょう。

6. 必要なページ構成と機能要件

作成したいページ数と、それぞれのページの目的を明記します。

「企業情報5ページ、サービス紹介10ページ、事例紹介15ページ、お問い合わせフォーム」など具体的に。
また、必要な機能(会員登録、検索機能、多言語対応など)も漏れなく記載してくださいね。

7. デザインの方向性と参考サイト

どんな印象のサイトにしたいかを伝えましょう。

「信頼感のある落ち着いたデザイン」「親しみやすく温かみのあるデザイン」など方向性を示し、参考になるサイトのURLを3-5個程度掲載します。
既存のロゴやブランドカラーがある場合は、それらの活用方針も記載してください。

8. 技術的要件とシステム連携

使用したいCMSや、既存システムとの連携要件を明記します。

「WordPressで構築し、既存の顧客管理システムと連携したい」「サーバー環境は自社で用意済み」など、技術面での制約や希望を具体的に記載しましょう。
SSL対応、セキュリティ要件なども忘れずに。

9. 運用・保守体制への要望

サイト公開後の運用体制について記載します。

「月1回の定期更新は自社で行い、システムの保守のみ依頼したい」「コンテンツ更新も含めて全て委託したい」など、どこまでをお任せしたいかを明確にしてくださいね。

10. 測定指標とゴール設定

プロジェクトの成功をどう測るかを設定しましょう。

「月間ページビュー数30%向上」「問い合わせ数月50件達成」「離脱率20%改善」など、数値で測定できる指標を設定します。
制作会社にとって、これらの指標は提案内容を決める重要な判断材料になりますよ。

11. 提案に含めてほしい内容

制作会社からの提案書に盛り込んでほしい項目を指定します。

「詳細なスケジュール」「制作体制図」「過去の類似案件実績」「SEO対策の具体案」「運用サポート内容」など、比較検討に必要な情報を明示しましょう。

12. 選定基準と契約条件

どのような基準で制作会社を選ぶかを事前に伝えます。

「提案内容40%、予算30%、実績20%、担当者との相性10%」のように重視する点を示すことで、制作会社も力を入れるべき部分がわかりますね。
契約形態や支払い条件についても記載してください。

絶対に避けたいRFPのNG例

よくあるNG例を知ることで、質の高いRFPを作成できるようになります。
実際の失敗例とその改善方法をご紹介しましょう。

NG例1:曖昧な目的設定

「今のサイトが古いのでリニューアルしたい」「なんとなく今っぽいデザインにしたい」

これでは制作会社も具体的な提案ができません。
「新規顧客獲得のため、問い合わせ数を月20件から50件に増やしたい」といった具体的な数値目標を設定しましょう。

NG例2:予算を隠す・曖昧にする

「予算は相談で」「できるだけ安く」「他社の見積もりを見てから」

予算が不明だと、制作会社は提案の方向性を決められません。
適正な予算設定ができない場合は、「○○万円程度を想定しているが、提案内容次第で調整可能」といった表現がおすすめですね。

NG例3:一方的な要求の羅列

「この機能とあの機能とそれも欲しい」「予算は抑えて、でも高品質で、納期も急ぎで」

これでは制作会社との協働関係が築けません。
「最重要機能」「あれば嬉しい機能」「予算次第で検討する機能」のように優先順位を付けて整理しましょう。

NG例4:社内用語・専門用語の多用

「弊社のXXシステムと連携して、YY機能を実装し、ZZ業務を効率化したい」

業界外の制作会社には伝わりません。
専門用語を使う場合は必ず説明を添え、誰が読んでも理解できる文章を心がけてくださいね。

RFP項目別チェックリスト

作成したRFPが漏れなく必要な情報を含んでいるか、このチェックリストで確認しましょう。

基本情報の確認

□ プロジェクトの目的が数値目標付きで記載されている
□ 現在の課題が優先度付きで整理されている
□ ターゲットユーザーが具体的に設定されている
□ 予算の上限が明確に記載されている

技術要件の確認

□ 必要なページ数と構成が明記されている
□ 実装したい機能がリストアップされている
□ 技術的制約や連携要件が記載されている
□ デザインの方向性と参考サイトが示されている

プロジェクト管理の確認

□ 希望納期と理由が明確になっている
□ 運用・保守への要望が記載されている
□ 成功指標とゴールが設定されている
□ 選定基準と契約条件が明示されている

制作会社から質の高い提案を引き出すコツ

RFPの質をさらに高めるための実践的なコツをお伝えしましょう。

競合サイトの分析結果を共有する

競合他社のサイトを調査し、「良い点」「改善すべき点」「自社で取り入れたい要素」を整理して共有しましょう。

制作会社にとって、クライアントの競合理解度は提案の質を左右する重要な要素です。
「競合A社は問い合わせフォームが使いやすいが、事例紹介が不十分」といった具体的な分析があると、的確な提案を受けられますよ。

社内の意思決定プロセスを明確にする

「誰が最終決定権を持つのか」「承認に必要な手続き」「決定までの期間」を事前に伝えましょう。

これにより制作会社も提案の仕方を調整でき、スムーズなプロジェクト進行が期待できます。

成功事例への期待を具体化する

「類似業界での制作実績」「同規模プロジェクトでの成果事例」など、期待する実績の種類を明記してください。

制作会社は自社の強みをアピールしやすくなり、あなたにとって有益な情報を多く得ることができますね。

まとめ:質の高いRFPで理想のサイト制作を実現しよう

サイト制作の成功は、RFPの質で大きく左右されます。

今回ご紹介した12の必須項目を盛り込み、NG例を避けることで、制作会社から質の高い提案を引き出すことができるでしょう。
特に重要なのは、「具体的な数値目標の設定」「優先順位の明確化」「予算の透明性」の3点ですよ。

時間をかけてでも丁寧にRFPを作成すれば、あなたの理想を実現してくれる最適なパートナーに出会えるはずです。
ぜひこの記事を参考に、成功するサイト制作プロジェクトを進めてくださいね。

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